名古屋 SLAP病変 野球
2014-08-08
SLAPと言う言葉は、野球をやっている人の中には、聞いたことがある人が多いかもしれません。これは
野球選手に多く見られるスポーツ障害であり、正式名称は肩関節窩上関節唇複合損傷(SLAP病変)と呼ばれています。
関節唇とは、関節窩と呼ばれる肩関節の凹みの周りに存在する、軟骨の一種です。関節面の縁取りをしているような形
をしており、唇ような形をしているので関節唇と呼びます。関節唇の役割は、肩関節脱臼を防ぐ車止めの役割を持ってい
ます。投球動作というのは強く肩を振り、関節への負担がかなり強くかかります。その動作を繰り返し反復することで、関節
に歪みが生じ、関節唇に負担がかかる事で傷んできます。SLAPの原因は、肩関節の動揺性が高まる事にあるので、治療を
行うには肩関節の安定性を高める事を優先します。もし、亜脱臼の状態があれば正しい位置に整復し、その後に急性期では
炎症を抑え、慢性期では血流を促進させます。症状が安定したら、安定性を高めるために回旋筋鍵盤(インナーマッスル)を鍛え
たり、肩関節の柔軟性を高めるストレッチを行ったり、関節唇に負担のかからない投球フォームの改善などを習得するなどの方法を
考えなければなりません。